財務省解体論?

 加計学園獣医学部新設を巡る問題が延々と続いています。昨日、愛媛県加計学園の加計理事長と安倍首相が2015年2月25日に会い、首相が好意的な発言をした旨、報道されています。首相は「加計理事長と会ったことがない」と何回も国会で答弁しています。17年4月に初めて知ったと国会で述べています。愛媛県は文書27枚を参院予算員会に提出しました。
 地方の役所といえども外部の人との面会記録はきちんと取り、内容を精査して保管しています。私も延べ11年ほど役所に勤めていますが、当時は私の発言もきちんと残されているのを確認しています。それほどに役所は忠実に記録して、保管し、議会やその他の仕事に活用しています。
 それは、全国のすべての市町村役所で行われていると思います。決して侮れない記録であり、証拠に相当します。国といえどもこの記録を軽んじることはできないはずです。加計学園医学部新設について、政府が一校のみを優遇するようなことは不公平であると問題視されるのは当然です。政府は逃げ隠れしないで、素直に非を認め、謝罪し、責任の所在を明確にしてほしいと思います。
 とにかくこの問題だけで何年国会で議論をしたことか。政府は幕引きをしようとするが次々に新しい問題が発覚して終止符を打つには至っていません。その根本は政治家や役人の倫理観、指導力不足にあるように思います。
 頼みの役所でもトップにあたる事務次官がセクハラ問題を起こしたり、長官が偽証発言をしてトップ二人が辞任し、未だに空席になっています。「花の財務省」はどうしたのか。それは単なる偶像だったのか、冷静に見極める必要があると思います。解体論も検討してはどうか。 
 何年か前の大蔵省解体論と同じ道を辿ることにならないことを祈っいます。