心愛さんの死を無駄にしない!

 千葉県野田市の小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10歳)が容疑者の父親により強くつかまれ、執拗に顔に水をかけられ死亡しました。1月24日のことでした。寒さ厳しい今冬、冷水をかけられた心愛さんのことを思うに心が痛みます。どんなにか冷たかったろうに、どうして誰も助けてあげられなかったのか、と悔やむばかりです。

 また、そばにいながら心愛さんを助けてあげられなかった母親も容疑者として逮捕されています。母親も父親につね日頃脅されているものの我が子への暴力を止めれませんでしたので、共謀者と認定されました。心愛さんは誰にも助けられずに命を亡くしたことになります。

 児童相談所が受け付けた虐待だけでなく、不登校や非行、引きこもり、障害など子どもに関する相談は、17年度約47万件にのぼり、虐待相談は約3割を占めています。虐待や非行などの対応にあたる職員の児童福祉司は同年4月現在で全国で約3200人おりますが、22年度までに2000人増やすことになっているとのことです。

 とはいえ、虐待等はすぐに改善されるとは思えませんが、これだけ子どもたちが厳しい境遇に置かれている現実を凝視しつつ、国をおげて改善に取り組んでいくべきです。それこそ先進国の証です。 

 心愛さんの悲鳴や願いに心を込めて応えていくことしかやるべきことは残されていません。同時に全国で同じような境遇の子どもたちが救われることを願って止みません。

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               よく咲くスミレ