後世へ真に平和な世界を!

 きょうは74回目の終戦記念日です。満州事変以降に拡大したアジア太平洋戦争により、日本人の死者は300万人を超えています。同時に、侵略と植民地支配により、日本以外の国々に及ぼした加害の事実を忘れてはなりません。犠牲になられた国内外の人々に改めて哀悼の意を表します。

 私の親戚にも戦争の犠牲者がいく人かいます。遺骨が見つからないままの叔父もいます。我が家では、長兄は脚の脱臼ゆえに身障者として徴兵免除になり、肩身の狭い思いで終戦を迎えています。次兄は昭和19年末、15歳時に志願兵として青森港から出征することになっていたのですが、風邪をひいて強制除隊を命ぜられ帰宅しました。

 その頃、私は6歳で夜中にマスクをして帰宅した次兄の姿を記憶しています。次兄は終戦後もしばらく出征しなかった悔悟の念から家に閉じこもっていました。19年末、南方へ出征した兵士たちはほとんど戦死しており、次兄はことさらに我が身を責めていたようです。20年8月15日、終戦となり、その翌年次兄は国鉄に就職してやっと第2の人生がスタートしました。

 長兄、次兄ともにすでに他界し、我々残り5人兄弟も高齢化して戦争の記憶も霞んでしまいそうです。しかし、二度と戦争をしてはいけないし、戦争を挑発するような行為は絶対してはなりません。我々高齢者にできることの一つは「戦争を知る国民」として、若者たちに不戦や戦争放棄の理念をしっかりと言い遺していくことかと思います。

 終戦の日に当たり、私が言いたいこと、思っていることの丈を述べてみました。真に平和な世界を後世に残したい一念から……。

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            やっと咲き始めたアサガオ四輪