「敬老の日」に思うこと

 きょうは「敬老の日」です。ここ関東地方は快晴で、気温25℃前後の小春日和。例年ですと、小中学校や地区では運動会を開催して地域を挙げて日本ならではの風物誌を味わう時期で、老人たちにとっても大きな楽しみの一つです。残念ながら、これもコロナ禍により2年続けての中止に。

 年々、高齢者は平均寿命が延びて長寿時代へと舵を切った感じがします。65歳以上の人口は、3640万人(前年度比22万人増)、総人口に占める割合は29、1%となり、なんと高齢化率は世界最高です。ちなみに、2位イタリア23、6%、3位ポルトガル23、1%を大きく上回っています。

 高齢者の就業者数は17年連続増加し続け906万人で、就業率は25%を超えて主要7カ国(G7)の中で最も高齢者の就業率が高くなっています。それだけ我が国の高齢者は「元気である」ことを物語っていることになります。しかし、皆さんが元気だから就業しているとは限らず、中には生活費のために就業している高齢者がいることを再認識して、高齢者の生活環境が変わっていることに配意すべきだと思います。

 全国的に「老人会」は存在し、それぞれ活動していますが、価値観が多様化しつつあり、伝統的な考え方では現代のニーズに合わなくなっているように感じます。これまでの経験と技術にこだわれず、真に「老人会」 はどうあるべきかを再検討する時期を迎えています。我が市の老人会連合会も同じ課題をかかており他人事には思えません。

 「敬老の日」に思うことを綴りました。

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f:id:gornergrat:20210919083857j:plain                 住宅地から秋空を臨む