ぼけ防止予防10か条

 先般、健康に関するある情報誌を読んでいたら、財団法人ぼけ予防協会による「ぼけ防止予防10か条」が目に止まった。
      (1)塩分と動物性脂肪を減らし、バランスの良い食事を
      (2)適度な運動を行ない足腰を丈夫に
      (3)たばこと深酒は止めて規則正しい生活を
      (4)生活習慣病(高血圧、肥満等)の予防・早期発見・治療を
      (5)転倒に気をつけよう、頭の打撲はぼけを招く
      (6)興味と好奇心を持つように
      (7)考えをまとめて表現する習慣を
      (8)こまやかな気配りをした良い付き合いを
      (9)いつも若々しくおしゃれ心を忘れずに
      (10)くよくよしないで明るい気分で生活を 
 
 よく見かける項目ばかりであるが、こうしてまとめて提示されると重みを感じる。ただし、これらが「ぼけ」に関係するというメカニズムはよく分からないが、ともかくすべて実行した方がいいことは確かだ。
 (1)から(5)までは「身体」そのものの健康維持管理に関することであり、残りは、「心」のこと。従って、健康とは、身体と心(心身)のバランスが取れていることを意味するのであろう。
 もう少し、項目を吟味してみると、(1)〜(5)は、食事や嗜好、運動に関することなので、必要に応じて医師の指導により改善することは可能である。私の場合、むしろ心的項目の(6)〜(10)の方がむずかしいように思う。例えば、興味と好奇心、気配り、おしゃれ心、くよくよしないなどは、相手あってのこと、自分自身が取り組まねばならないからだ。
 また、「くよくよ」とか「明るく」などは性格に関わることで、なかなかその通りにはいかない。「そのように努めていく」しかない。(7)については、このブログを書く作業も該当すると思うが、なかなかうまく書けないので一苦労しながらも、続けている。なにせ、「ぼけ」の方が怖いから・・・。
 ところで、日本人の男女の平均寿命は83歳で世界一である(WHO 2010年発表)という。それは、日本人はこのように「健康」に関心を払い、健康管理に努めている証でもあるが、一方では、長寿者が増えれば「ぼけ」も多くなるというリスクを負わねばならないことにもなる。
 「ぼけ」は老人性痴呆症とも言われ、高齢者はすべてその危険水域にいると認ずべきで、私もその一人。「健康で長生き」を目指して、できることは実行し、少しは困難なことにも挑戦して行きたいものだ。




           足利フラワーパークにて (5月2日)